写真:那須 マッキー
地図を見る栃木県北の塩谷町にある、湧水の里「尚仁沢湧水」は、駐車場から尚仁沢渓流沿いを徒歩で約30〜40分進んだ先に存在する、栃木県最大の湧水地です。清涼感たっぷりの四季を通じて11度の水温を保ち、空気中の温度と水温との温度差により発生する沢霧が美しく、全国から多くのカメラファンが訪れる、絶好の撮影ポイントでもあります。
特に夏から秋の風景が素晴らしく早朝、陽の出前の尚仁沢には、沢霧に射す朝陽が帯状になって見える光芒の情景は、この地を訪れた方皆さんが感動を受けています。
写真:那須 マッキー
地図を見る日本全国には有名な湧水地が沢山ありますが、皆さんが想像する湧水とは、地表からぶくぶくと湧き出し、湖沼のようなものが頭に浮かぶのではないでしょうか?
この尚仁沢は全く違う独特な風景を見せています。なんと、沢を添うように原生林に覆われた山肌のいたる場所から、勢い良く湧き出しているのです。
もちろん源流では地表から湧き出す、一般的な湧水の光景も目にする事もできますが、大多数は山肌から勢い良く湧き出しているのです。
写真:那須 マッキー
地図を見る富士山麓の忍野八海などに代表される、日本の湧水地の光景とは、尚仁沢は大きく異なっています。広葉樹の山肌から湧き出した水は、幾筋もの沢となり、尚仁沢に注ぎ込み、その流れは大きな川となり滝のような流れとなり、渓流を構成しています。
山肌からすさまじい勢いで湧き出している、湧出口が見える光景は圧巻で、ここを訪れた方は一様に驚きを隠せません。
山岳仏教が盛んだった奈良時代には、信者が高原山参拝のおり、尚仁沢(その昔は精進沢と呼ばれていた)の湧水で身体の身を清めるため、必ず立ち寄ったパワースポットになっていたと伝えられています。
写真:那須 マッキー
地図を見る尚仁沢は平行して2つの大きな水の流れがあります。右側には高原山(たかはらやま)から流れる沢の「尚仁沢」と左側には湧水が湧きだす「尚仁沢湧水群」で構成されています。
通常、気温は1000メートル上昇するごとに5°C〜6°Cずつ低下します。海抜100メートルの宇都宮市の気温が20°Cだとすれば、海抜1200メートルの八方ヶ原は14°C位になります。都会とは違う空気を思いっきり満喫する事ができます。
空気中の温度と、水温との温度差により一帯には沢霧がたちこめます。マイナスイオンたっぷりの空気は心地良く、駐車場から散策して来た疲れもいっぺんに吹き飛びます。
「尚仁沢湧水駐車場」の少し先にある「尚仁沢ハートランド」では、塩谷町が設置した取水場があり、尚仁沢湧水の美味しい水をいただく事ができます。もちろん無料です!ペットボトルなどに詰めての持ち帰りもOKです。是非皆さんも利用してみては如何でしょうか。
いかがでしたか?全国百名水の一つ「尚仁沢湧水」は大自然の光景を楽しみながら、沢沿いを遊歩道を歩いた先にあります。アップダウンのあるハイキングコースですので、歩きやすいスニーカーなどの利用が不可欠です。
湧水源までの行き方は、MEMOの「塩谷町尚仁沢湧水・遊歩道マップ」を参考にしてください。
きっと、あなたの思い描く「湧水源」とは、一味も二味もちがった、感動が待っていますよ!
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(2025/1/13更新)
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