沖縄県南部にある屋宜家(やぎや)。さとうきび畑が広がる田舎道にぽつんと立ちます。お店は登録有形文化財に指定されている古民家。石垣に赤い瓦屋根、シーサー、ハイビスカスの花と沖縄らしい雰囲気が満載です。
屋宜家(やぎや)おすすめのそばは「アーサそば」。アーサとは海藻のことで本島で言うアオサのこと。アーサがたっぷりと入ったスープは磯の香りが芳醇に香ります。麺自体にもアーサが練り込まれていて、つるっとしてコシがあり通常の麺とは明らかに違いが分かります。天然素材をベースにしたスープはさっぱりとしながらもしっかりとしたコクがあり、上に乗った三枚肉はほどよい味付けでほろりと崩れる柔らかさ。
アーサそばは、セットにするとジューシーやジーマミー豆腐が付いてきます。そして食後はマイナスイオン水で作った「黒蜜きな粉黒糖ぜんざい」がおすすめ。これだけ食べに来てもいいほどの美味しさです。
那覇市にある「すーまぬめぇ」。車がすれ違うのがやっとというような住宅街の中にあります。ナビがあっても分かりずらい路地裏です。お店は沖縄のおばぁが住んでそうな昔ながら古民家。庭には花がきれいに咲いています。
麺は細くコシがあり、カツオで丹念にとった無添加の澄んだスープは出汁の効いたあっさりとした味わい。肉の塊のような薄味のソーキは、じっくりと煮込まれてほろほろ。付け合わせでふーちばー(よもぎ)が付いてきますのでお好みで入れましょう。かなり癖がありますが、好きな人にはたまりません。
写真はソーキそばですが、三枚肉、ソーキ、てびちの3つの肉を一度に味わえるスペシャルがありますので、初めて来たらまずはそちらを味わってみてはいかがでしょうか。
那覇の小高い丘の上にある「しむじょう」。店は登録有形文化財に指定された赤瓦屋根の伝統的古民家。入り口には築150年余の立派な石垣。庭園には鬱蒼とした草木が生い茂り、南国の雰囲気を演出。丘の上にあるため、庭から那覇の町並みも一望できて気持ちがいいです。
しむじょうのそばは、細い平打ち麺でコシがあり、スープは出汁がよく出た県産の豚とカツオのブレンド。ソーキは肉厚で柔らかく程よい味付け。かまぼこと万能ネギの乗った最もスタンダードな沖縄そばと言えますが、一つ一つの完成度がかなり高く絶品です。沖縄らしい全体の雰囲気も含め、沖縄観光で初めて食べる沖縄そばにおすすめしたいお店です。
那覇市の住宅街にある、全面蔦に覆われたアートな一軒家。店内に入ると外観の雰囲気とは一変し、開放感あるおしゃれなカフェ風の作り。窓が大きく自然の光が差し込み居心地がいいです。
てんtoてんのそばは、ガジュマルなどの上澄みを麺に練り込んだ伝統製法の木灰そば。手打ちで作る麺は、太く縮れていてツルツルモチモチの食感。スープは豚、カツオ、鶏のブレンドで薄味の上品な仕上がり。肉は豚バラの三枚肉ではなく厚みのある赤身を使用。手間暇を惜しまずに作るこだわりの逸品は、通常の沖縄そばとは違った独自のそばを生み出しています。
そば以外にも古代米を使用したおにぎりや、沖縄伝統のブクブク茶などもあり、こちらも人気の一品です。
そば街道と呼ばれる沖縄北部の本部町にあります。そば街道の中でも群を抜く行列店。白瓦の琉球古民家を利用した趣のある店構え。
山原そばの特徴は、なんといっても麺の上に乗った大きなソーキ。通常のよく煮込まれた柔らかいソーキと違い、味濃いめで噛みごたえあるプリプリの食感。沖縄そば(小)でもソーキが4つ乗り、麺を覆い隠すほどの圧倒的存在感。豚骨とカツオベースのスープは、1973年の創業以来継ぎ足して作っており、さっぱりとしながらも出汁の旨みがぎゅっと濃縮されています。麺はツルツルとしたのど越しの平打ち中太麺。ボリュームも満点なので女性は小で十分満足できるはずです。
今回ご紹介した5つのお店は、どれも行列ができる人気店。沖縄に来たら一度は食べたい名店です。夏季の繁忙期は、駐車場が止められないほど混雑することもよくあります。特に昼時に行くときは注意が必要です。また、定休日もそれぞれ違うので、計画的に行くことをおすすめします。
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(2024/12/6更新)
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