倉敷「由加温泉ホテル山桃花」もてなし上手の温泉宿

倉敷「由加温泉ホテル山桃花」もてなし上手の温泉宿

更新日:2021/05/23 12:48

塚本 隆司のプロフィール写真 塚本 隆司 ぼっち旅ライター
神社仏閣に参詣し、霊験あらたかな湯に浸り、さりげないもてなしと美味しい料理に舌つづみ。「旅行っていいなぁ」と感じさせてくれる温泉宿が、ジーンズで有名な岡山県倉敷市児島にあります。
「由加温泉ホテル山桃花」は、「ゆがさん」と親しまれる信仰の地まで徒歩約3分。自然に囲まれ、季節を感じつながら露天風呂でゆっくり、旬の食材を使った料理にうっとり。温泉でのんびりしたい人におすすめしたいホテルです。

歴史ある温泉「倉敷由加温泉」

歴史ある温泉「倉敷由加温泉」

写真:塚本 隆司

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岡山県倉敷市児島で二千有余年の歴史をもち、岡山藩主も自ら参拝した信仰の地「瑜伽山(通称:由加山、ゆがさん)」。児島半島のほぼ中央にあり、江戸時代から明治にかけ「さぬきのこんぴらさん(香川県)」と両方参ることで御利益を多く頂ける「両まいり」で賑わいました。

今も由加山蓮台寺と由加神社本宮を総称し「由加山(ゆがさん)」として親しまれ、厄除けの総本山として、求めが有れば必ず応じてくれる「有求必應(ゆうきゅうひつおう)」の神様として、信仰を集めています。

歴史ある温泉「倉敷由加温泉」

写真:塚本 隆司

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参道入口から徒歩で約3分のところに「倉敷由加温泉ホテル山桃花」があります。由加山の源泉から天然温泉をひいた部屋数26室の温泉宿です。

周囲に他のホテルはもとより、店舗すらない自然に囲まれた宿ですが、ランチ営業や日帰り入浴もできるため、ゆがさんへの参拝後に汗を流して昼食をとるなど、ちょうどいい場所になっています。

歴史ある温泉「倉敷由加温泉」

写真:塚本 隆司

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チェックイン時には、ウエルカム「あんころ餅」。あんころ餅は、約400年にわたり参拝者の休憩のお茶請けとして愛されてきた「ゆがさん」名物。チェックイン時の小腹を満たしてくれる、うれしいサービスです。

自然の中でのんびり、サービスはさりげなく

自然の中でのんびり、サービスはさりげなく

写真:塚本 隆司

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26室ある客室は、和室や洋室、和洋室、露天風呂付きもあり、どれものんびりと過ごせるしつらえになっています。写真は、スタンダードな和室。結構広いことに驚きます。窓の外は、四季折々の風情と、どこからともなく聞こえてくる鳥のさえずりが印象的で、特に桜のシーズンは華やかです。

自然の中でのんびり、サービスはさりげなく

写真:塚本 隆司

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由加温泉ホテル山桃花は、チェックインのあんころ餅をはじめ、従業員の応対など、さりげないサービスや気遣いにホッとさせてくれる宿です。

アメニティーもそのひとつ。客室にお茶のセットだけではなく珈琲も用意してあったり、女性にはシャンプーやボディーソープ、ハンドクリームなど、あればうれしいセットがそろっています。
設備に関しても、洗面台の鏡の他に三面鏡があり、DVDデッキまで備え付けなのは、ゆっくり過ごして欲しいという宿の思いの表れでしょう。

自然の中でのんびり、サービスはさりげなく

写真:塚本 隆司

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最上階には貴賓室があり、格別。とにかく広い最上のくつろぎ空間です。和室が3室に洋室1室、風呂は露天風呂とヒノキ風呂。茶室まであり、本格的な茶会が開ける準備が整っている、驚きのお部屋になっています。

霊験あらたかな倉敷由加温泉でのんびりと

霊験あらたかな倉敷由加温泉でのんびりと

写真:塚本 隆司

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大浴場へと向かう途中に卓球台。あるだけでなぜか安心してしまうのが温泉卓球です。これも日常を忘れさせてくれる重要な場所のひとつ。広いスペースで思いっきり楽しめます(有料)。

倉敷由加温泉の歴史は古く、開湯は平安時代といわれています。その昔、瑜伽大権現社前の手洗鉢用水としても使われ、この水で洗面すると直ちに眼病や皮膚病が癒えたと伝わる、霊験あらたかな御神水として知られていました。大正3年に成分分析をした結果「単純放射能泉」であることがわかり、効用が認められています。

霊験あらたかな倉敷由加温泉でのんびりと

提供元:倉敷由加温泉ホテル山桃花

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由加温泉ホテル山桃花では、源泉から引いた循環式の天然温泉として、日帰り温泉も楽しめる浴場になっています。ちなみに日帰り客には、大きなロッカー付きの脱衣場があり、宿泊者とわけられているので、利用しやすいです。

霊験あらたかな倉敷由加温泉でのんびりと

提供元:倉敷由加温泉ホテル山桃花

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大浴場には、打たせ湯やジェットバス、泡風呂。四季折々の木々を愛でながらの露天風呂と桧桶風呂も心地いい。満々と湯をたたえた桶風呂に入るときのあふれ出る湯音。何度も入りたくなる飽きのこない浴場になっています。

季節を感じさせる創作会席と名物鯛茶漬け

季節を感じさせる創作会席と名物鯛茶漬け

提供元:倉敷由加温泉ホテル山桃花

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由加温泉ホテル山桃花の夕食は、思わず顔がほころぶ創作会席。旬の食材を使った料理が美しく盛られ、気分が明るくなっていく、そんな料理です。
お酒もホテルオリジナルの日本酒があります。その名も山桃花。敷地内の庭で採れた山桃から酵母をとった優しい味わいの日本酒は、ホテル山桃花の料理にピッタリです。

季節を感じさせる創作会席と名物鯛茶漬け

写真:塚本 隆司

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会席メニューのご飯物は、追加料金で名物の「鯛茶漬け」に変更ができます。鯛の漬けをご飯の上に。アツアツのダシをかけ、薬味をのせれば完成です。好みではありますが、わさびをちょっと多めに入れると、鯛の美味さが引き立ちます。

季節を感じさせる創作会席と名物鯛茶漬け

写真:塚本 隆司

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もし、記念日に合わせた旅行ならば、誕生日ケーキも用意してくれます(別途料金)。岡山のフルーツをふんだんに使ったケーキでサプライズも成功間違いなし。スタッフの細やかな対応もあり、きっといい記念になるはずです。

朝食・お土産に岡山の味を

朝食・お土産に岡山の味を

写真:塚本 隆司

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朝食は、セミバイキング形式。鷲羽のりや黄ニラ醤油など岡山土産としても喜ばれる品々が少しずついただけます。少しずつといっても生卵や納豆などご飯に合うおかずがいくつもあるので、ご飯1杯では終われません。
他にも、竹炭ローフやよもぎローフなど数種類のおいしそうなパンが並んでいるため、こちらも食べずにはいられません。朝からおなかいっぱいになること確実です。

朝食・お土産に岡山の味を

写真:塚本 隆司

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売店には、朝食にでてきた岡山の味はもちろんのこと、きびだんごやフルーツを使ったお菓子などが並びます。
ジーンズの町「児島」といこともありジーンズ生地を使った小物なども販売。なかなかの逸品ぞろいなので、つい手に取ってしまいます。

朝食・お土産に岡山の味を

写真:塚本 隆司

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由加温泉ホテル山桃花の顔ともいえる広いロビーは、来た時も帰る時もゆったりとした気持ちにさせてくれます。観光情報もそろっているので、ゆっくりと過ごしたホテル時間と観光へ出掛けるアクティブ時間への切り替えを手伝ってくれる場所です。

居心地のいいホテル「倉敷由加温泉ホテル山桃花」

由加山は、霊験あらたかで山岳修行の地でもあったそうです。古くからあがめられてきた霊地で湯につかり、自然の中で旬の料理が味わえる由加温泉ホテル山桃花。さりげないもてなしに、心地よい時間のいい余韻がいつまでも残る宿です。

2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2021/03/11−2021/03/12 訪問

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