写真:浅井 みら野
地図を見る平地が少ない四国において、山々に囲まれた土地のさらに奥深い場所にある祖谷地方。かつて人や物が行き交っていた道は山頂寄りに設けられていたため、集落も高所から低地へと山裾に沿って築かれてきました。そのため落合集落の高低差は約390mもあり、その高さは東京タワーを上回るほど。
写真:浅井 みら野
地図を見る「桃源郷 祖谷の山里」は、集落の景色に欠かせなかった茅葺民家が舞台です。
写真:浅井 みら野
地図を見る時代が移りゆくにつれて住民は集落を去ったものの、当時の生活を色濃く映した民家は残り続けます。山々に閉ざされた環境だからこそ、その暮らしぶりも特異。空き家を改装し、泊まれるようにすることで、この土地の文化を少しでも持続できるようにと誕生したのが「桃源郷 祖谷の山里」なのです。
写真:浅井 みら野
地図を見る一棟貸切の宿泊施設は、山頂にいちばん近い場所にある「浮生(ふしょう)」や、空を仰ぐウッドテラスが設けられた「蒼天(そうてん)」といった、それぞれの個性を表した名前で呼ばれています。
写真:浅井 みら野
地図を見るどの建物も伝統的な造りで茅葺屋根に、真竹を炙って並べたひしゃぎ竹の壁が特徴。そのうちのひとつ、「天一方(てんいっぽう)」は集落の上の方にあります。
写真:浅井 みら野
地図を見る名前の由来は、中国の漢詩から。故郷とは離れた一方の地にいながらも月だけは変わらず、自分の傍にいてくれると詠っていて、周囲を遮るものがない「天一方」はまさに空を眺めるのに絶好の場所です。
写真:浅井 みら野
地図を見るダイニングキッチン、リビング、それに寝室といった生活に基づいた間取りは、自分が束の間の山里暮らしを想像させるのに十分な環境。最大6名まで宿泊可能で、隣の寝室と中の間にお布団を敷きますが、4名での利用が推奨されています。
写真:浅井 みら野
地図を見る15畳のリビングには床の間があり、建物名とゆかりのある掛け軸も。
写真:浅井 みら野
地図を見る日常的に使われていた囲炉裏はテーブルとして生まれ変わり、今も変わらずに団らんのひとときを演出。昔ながらのものが大切に保存されている一方で、インターネットなどデジタル環境もしっかりと整えられています。
写真:浅井 みら野
地図を見る最寄りのスーパーまでは車で約1時間半と、自給自足の生活がここでは基本。ダイニングキッチンには、IH調理器、冷蔵庫、オーブンレンジ、ケトル、炊飯器、トースター、食器類といったひと通りのものが揃っていますが、地元のお母さんに来ていただき、郷土料理を作ってもらう夕食プランも選択可能。日々の暮らしぶりや土地の魅力などのお話も聞けて、滞在の思い出になると好評です。
写真:浅井 みら野
地図を見るダイニングキッチンは9.5畳と広々。大きな窓には山の風景があふれんばかりに映り、風で揺れる草木や刻一刻と変わる陽の傾きなど、普段は気付かない些細な変化や美しさに目を奪われます。
写真:浅井 みら野
地図を見る浴室にはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープが用意され、タオル各種(フェイスタオル、バスタオル)とドライヤーも常備。トイレは2カ所に設けられています。
写真:浅井 みら野
地図を見るリビング同様に、中の間にも椅子が設けられ、窓の景色はさながら絵画のよう。気温差がある季節の変わり目には早朝に雲海が頻繁に発生します。
写真:浅井 みら野
地図を見る吹き抜ける風が心地よく、流れる時間もゆるやか。時計やスマホのことは忘れて、会話を楽しんだり、ぼーっとしたりと、その時その時の気分のままに過ごせる環境のおかげで心身はのびやかに。周辺には伝統的なそば打ちや、どっしりと重厚感ある名物「石とうふ」を味わうなど、この土地ならではの体験も充実しています。
東洋文化研究家で「桃源郷 祖谷の山里」のプロデューサーを務めるアレックス・カー氏は、この土地は「世間からはなれて雲の上の世界に入ったような気持ちになる」と表現。桃源郷という名前の通り、奥深い山々に抱かれた土地は、訪れた人を夢心地にさせてくれるのかもしれません。
2024年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/22更新)
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