写真:Saito Junso
地図を見るバンコクから西へ55km、世界一高い仏塔「プラ・パトム・チェーディー」はナコーンパトム県にあります。バンコクから近いので日帰りで気軽に訪れることができます。
バスだと南バスターミナルから1時間ほどで到着できますが、お勧めはズバリ鉄道です。バス同様1時間ほどで到着しますが、バスにはないゆっくりとした鉄道の旅を楽しめます。バンコクからはファランポーン駅より南線に乗り、ナコーンパトム駅で途中下車します。なお列車は一日に10本以上も出ていますが、日帰りなら時間を有効に使うためにも午前中の早い時間の出発がいいでしょう。チケットは当日駅で購入できます。
写真:Saito Junso
地図を見るバンコクからナコーンパトムまでは非常にローカル色の強い路線です。バンコクを抜けるとすぐにのどかな田園風景へと変わります。窓から入ってくる穏やかな風を感じながらゆっくり進む列車の旅は、短いながらも小旅行気分をとても盛り上げてくれます。
1時間程度の列車旅ですが、お弁当を用意しておくのもお薦めです。そこでご紹介したいのが「ガイヤーン」と呼ばれる「焼き鳥と蒸したもち米」のセットです。タイ流に焼き鳥をかじりながら手でもち米を食べれば、もうすっかり周りの風景に溶け込んでいるはずですよ。
写真:Saito Junso
地図を見るナコーンパトム駅に到着後、街に降り立つと目の前に世界一の仏塔がそびえ立つのが見えます。その姿に思わず「大きい!」と声をあげてしまいます。
ナコーンパトムの街自体はそれほど大きくないので、この巨大な仏塔は街のどこからでも見られます。120.45mもあるこの巨大な仏塔は、もう仏塔と言うよりも何か他の巨大な建造物という表現の方がしっくりきます。さすが世界一の高さの仏塔ですね。
ナコーンパトムに来たら、まずその巨大仏塔の大きさをじっくりと満喫しましょう。
写真:Saito Junso
地図を見るナコーンパトムはインドシナ半島で最初に仏教の教えが伝えられた仏教伝来の街とされ、この巨大な仏塔は3世紀頃にモン族によって建てられたと言われています。タイ政府がしっかりと補修を行っているお蔭で今もその巨大な姿を美しく保っており、全国から巡礼者が訪れるタイでも重要な寺院として位置付けられています。
そしてその仏塔の周りを囲むように、白や金ピカなどの様々な仏様が置かれています。ここでは花と金箔がセットになって売られていますので、是非仏像にぺたぺたと金箔を貼るタイのお参りスタイルで参拝してみましょう。
写真:Saito Junso
地図を見る仏塔の南側には、プラ・パトム・チェーディー国立博物館があります。
かつてナコーンパトム周辺にはモン族最初の国家・ドヴァーラヴァティーが栄えていました。その為ここら周辺で花開いたドヴァーラヴァティー様式と呼ばれる仏教文化の遺物が多く発掘されており、それらがこの博物館に展示されています。
インドのアショーカ王が建立を命じたとの説もある仏塔ですが、ここではその影響も受けたかもしれない独特のドヴァーラヴァティー様式の展示品を多く見られるとても興味深い場所となっています。特にプラ・パトム・チェーディー内にあったとされる18枚の漆喰のレリーフは必見です。
バンコクから1時間程度と非常に近いのに、まだまだ認知度の低いナコーンパトム。しかし世界一の高さを誇る仏塔は、それに引けを取らない歴史を有した価値ある仏塔です。発掘されたドヴァーラヴァティー様式の仏教遺物も非常に興味深いものです。
ローカル列車で訪れる旅は、バンコクの喧騒とは無縁の静かな時間が流れる旅となるでしょう。タイを訪れた際には世界一の仏塔を見る旅に出掛けてみませんか。
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この記事を書いたナビゲーター
Saito Junso
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