写真:雲本 らて
地図を見る「富士見橋」は、小田急・成城学園前駅からなら徒歩5分程度の場所にあります。国分寺崖線上の高台にあり、100年以上前からあると言われています。以前は木造の小さな橋だったそうですが、現在はコンクリートで造られた立派なものとなっています。
ちなみに古い木造時代の富士見橋の様子を描いた絵が画家・丸山永畝氏によって残されています。丸山永畝氏は、晩年を狛江で過ごし、狛江・世田谷周辺の風景画を描いたことで知られる画家です。
写真:雲本 らて
地図を見る現在の富士見橋のデザインは区民の公募で決まったそうで、橋からは空気が澄んでいる天気のよい日に富士山が見られるということで、橋中央にはベンチや額縁のように富士山と界隈の風景を切り取って見られる眺望スペースも設けられています。
写真:雲本 らて
地図を見る富士見橋を含めた南北の通りには「成城富士見橋通り」という通り名がつけられています。このことからも富士見橋がいかに地域に密着した橋であるということがわかるかと思います。
またこの通りは比較的に交通量は少ないので、ゆっくりと橋の上から富士山や界隈の景色を楽しむことができると思います。
<富士見橋の基本情報>
住所:東京都世田谷区成城2丁目と5丁目の間
アクセス:小田急・成城学園前駅より徒歩5分
写真:雲本 らて
地図を見る「不動橋」は富士見橋のすぐ西側に位置しており、こちらも同じく橋からは空気が澄んでいる天気のよい日に富士山をみることできます。位置的には富士見橋から富士山を眺めるとちょうど視界に入る橋でもあります。
写真:雲本 らて
地図を見る不動橋の中央部にも富士山を眺めるための眺望スペースが設けられています。不動橋のほうが富士山に近い側にあるため、眺望的にはこちらからの景色のほうが気持ちよく見られるかもしれません。
そんなこともあり、不動橋と富士見橋はセットで捉えられていて、どちらも世田谷区による「世田谷百景」や国土交通省による「関東の富士見百景」に選ばれているなど貴重な地域資産としても有名な場所となっています。
<不動橋の基本情報>
住所:東京都世田谷区成城4丁目と3丁目の間
アクセス:小田急・成城学園前駅より徒歩7分
写真:雲本 らて
地図を見る富士見橋から富士山が見られる時期は、とくに寒い時期の空気が澄んでいる天気のよい日に見られる確率が高いです。
また富士見橋には額縁のように富士山を切り取って見られる眺望スペースがありますので、どこに富士山があるかという点では迷うことはないでしょう。
写真:雲本 らて
地図を見る不動橋からも富士山は、空気が澄んでいる天気のよい日にちゃんと見えます。
こちらからのほうが、国分寺崖線の崖上に位置しているため、富士見橋よりも富士山を含めた界隈の景色を楽しむことができるでしょう。
橋から富士山を眺めてみたい方は、ぜひあきらめずに見えるまでチャレンジしてみてください。もし見えることがあったら不思議な気分が味わえると思います。
写真:雲本 らて
地図を見る富士見橋から小田急・成城学園前駅方向をみるとわかりやすいのですが、現在の小田急線は地下化されており、駅から富士見橋の間にかけての地上部には菜園らしきものが見えます。
成城学園といえば、高級住宅街として有名なのでびっくりする方もいるかもしれないですが、小田急線の地下化に伴ってできた地上部の線路跡には「アグリス成城」という都市型貸し農園がつくられています。カルチャースクールなどが定期的に開講され、天気のよい日には富士山を眺めながら野菜作りが楽しめます。
写真:雲本 らて
地図を見る不動橋から北へ道沿いにすこし歩くと、「成城みつ池緑地・旧山田家住宅」という区指定有形文化財で昭和12年頃に立てられた洋風の寄棟造りの住宅があります。
旧山田家住宅は、国分寺崖線上に位置し、アメリカで事業を成功させた実業家の楢崎定吉がアメリカ風住宅の影響を受けて建設したものです。
室内も見学できますので、ぜひあわせて見てみることをおすすめします。
今回は、富士見橋と不動橋を中心に界隈の気になる場所についても取り上げてみました。成城学園が今のようになる前から存在し街の発展を見守ってきた橋があり、そこからの富士山の景色は今も変わらず見られる、そんなことなどを思いながら界隈を歩いてみるとまた違った感覚で楽しめるかもしれません。ぜひ試してみてください。
2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/9更新)
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