ブラタモリに登場の別府温泉!昭和レトロな風情漂う別府市営温泉3選

ブラタモリに登場の別府温泉!昭和レトロな風情漂う別府市営温泉3選

更新日:2017/02/08 13:11

藤谷 愛のプロフィール写真 藤谷 愛 地方移住ブロガー
日本一の源泉数を持つ大分県別府市。17か所の市営温泉に加え、共同湯「ジモ泉」は市が把握しているだけでも91か所が存在します。そのスタイルは様々で、オシャレ風呂もあれば、「エッ、ここがお風呂!?」と驚くようなワイルド風呂も。そんな多様かつ数ある温泉の中で、今回お勧めしたいのが別府温泉の歴史を語る、レトロな市営温泉3軒。

タオル一枚持って、湯ったり&ほっこりできる、別府市営温泉散策に出かけましょう!

別府温泉のレトロ建築代表格「竹瓦温泉」

別府温泉のレトロ建築代表格「竹瓦温泉」

写真:藤谷 愛

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初代「竹瓦温泉」(以下、「竹瓦」)は明治12年に作られ、その当時のスタイルはいわゆる温泉小屋のようなものでした。屋根に竹を使用しており、明治35年に瓦葺の建物になった為「竹瓦温泉」と呼ばれるように。写真にある現在の竹瓦は昭和13年築で、別府温泉を象徴するシンボル的な市営温泉となっています。

竹瓦には普通入浴のお風呂と砂湯の2種類がありますが、普通入浴料金は、このご時世で驚きの100円! 設備は洗面器だけですので、アカスリや石鹸、シャンプーは持参するか、番台で購入するようにしましょう。

別府温泉のレトロ建築代表格「竹瓦温泉」

写真:藤谷 愛

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建物内部の造りは天井が高く、白熱電灯の灯す温かな色が、昭和レトロな雰囲気を醸し出します。

写真は玄関を入ってすぐの休憩所のようなエリアで、ここから普通入浴の男湯、女湯、そして砂湯の男湯、女湯に分かれます。砂湯では、仰向けに寝転んだところへ、係の人が体全体に砂をかけてくれます。最初はじんわり、ポカポカですが、その内汗ダクになるほどの発汗作用があり、デトックスにもお勧めです。汗をたっぷりかいた後は、レトロな内湯でさっぱりしましょう。

別府温泉のレトロ建築代表格「竹瓦温泉」

提供元:別府市

http://www.city.beppu.oita.jp/地図を見る

脱衣所から階段を降りると、馬の蹄鉄の様な形をした浴槽があります。別府にある古い建築スタイルの温泉施設の多くが、「脱衣所は上、浴槽は下」という造りになっています。これは、ポンプが無い時代の建築で、実際にお湯が湧き出している場所よりも低い位置で浴槽を作っているためです。

昔ながらの伝統的なお風呂建築と温泉そのものを堪能してくださいね。

お寺?古民家?温泉施設に見えない外観が光る「永石温泉」

お寺?古民家?温泉施設に見えない外観が光る「永石温泉」

写真:藤谷 愛

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車の往来も多い永石(なげし)通りに位置する「永石温泉」(以下、「永石」)。その昔、一夜にして浴場ができたということで「一夜温泉」の異名も持ちます。外観はお寺か古民家のようで、他の市営温泉と比較しても小ぢんまりとした広さ故、初めて来た観光客には分かりづらいかもしれません。古風な造りの建物ですが、実は平成3年に改築されたもの。しかし、浴場の壁を木枠のガラスで一面囲うなど、まさに昭和の別府温泉建築そのもの。

近年、バリアフリーなどの設備を整えるために、現代的なスタイルに改築される温泉施設が多い中、永石はレトロな雰囲気を留める稀な市営温泉と言ってもよいでしょう。

お寺?古民家?温泉施設に見えない外観が光る「永石温泉」

写真:藤谷 愛

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永石も普通入浴は100円。暖簾をくぐり「ガラガラ」と音のする引き戸を開けると、すぐにすのこの敷いてある脱衣所で、レトロ感満載です。写真の左側にはコインロッカーもあるので、安心してゆっくりお風呂を楽しめます。竹瓦と同じくアメニティーは無いので、持参するか、番台で購入するようにしましょう。

お寺?古民家?温泉施設に見えない外観が光る「永石温泉」

提供元:別府市

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内部はやはり脱衣所が上、浴槽が下、という昔ながらのスタイル。前述したようにガラス窓が多用されているので、昼間の入浴は大変明るく、高い天井を見上げながら気持ちよく入浴ができます。

実はこの施設、利用者は観光客よりも圧倒的に地元民が多数。「あつ湯」好きの地元民が入るお風呂ですので、水で薄めることはほぼありません。観光客には少し驚く温度ですが、浴槽にはお湯が出てくる場所があるので、そこから一番遠い場所を陣取るのがお勧め。永石温泉(女湯)は脱衣所から見て右上隅です。もし場所が分からないときは、お風呂に入っている現地のおばちゃんらしき人に聞いてみましょう。観光客用の浴槽スポットをよくご存じです。

また、浴槽の縁に腰掛けるのは、別府温泉ではマナー違反。入浴の際はお忘れなく!

歴史を残しながらも設備は大充実「柴石温泉」

歴史を残しながらも設備は大充実「柴石温泉」

写真:藤谷 愛

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別府市街地からバスで約30分の距離にあるのが「柴石(しばせき)温泉」(以下、「柴石」)。山間部にあり、森林浴をしながらにして入浴も楽しむことができる、抜群の立地です。その歴史は9世紀まで遡り、醍醐天皇や後冷泉天皇が湯治に訪れたと言われています。

写真は、館内で見ることのできる、昔の柴石の風景。実際に行ってみて驚くのは、風景がそれほど変わっていないということ。ただし、建物に関しては平成9年にリニューアルされ、内湯、露天、蒸し湯、家族風呂など、施設も充実しています。

歴史を残しながらも設備は大充実「柴石温泉」

提供元:別府市

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写真奥にある瓦屋根の建物が、現在の柴石の建物。昔は自然の高低差を利用し、木組みと石垣で作った滝湯がありました。その名残が川沿いにある、古い建物。現在は使用されていませんが、川のせせらぎを聞きながら、観光客や地元民が滝湯に浸かっていた昔の風景を彷彿とさせます。

歴史を残しながらも設備は大充実「柴石温泉」

提供元:別府市

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現在は、観光客に嬉しい「あつ湯&普通湯」の二浴槽式の内湯と露天風呂があります。また、市営温泉としては、鉄輪と柴石にしかない「蒸し湯」があります。約80度の温泉の蒸気を利用し、蒸し湯部屋の内部は大体47〜49度で温度管理されています。体を芯までゆっくりと温めてくれるので、冷え性の方や婦人病にも効果大。これらの施設を何時間でも210円で利用可というのはまさに驚きです。森林浴と長い歴史を語る建物と施設。バスを利用してでも出かけたい、お勧めの市営温泉です。

お気に入りの市営温泉探しに出かけよう!

市営温泉はとにかく安く(17軒中2軒はなんと無料!)、気楽に利用できるのが魅力。しかも、建物や設備に特徴があり歴史深い場所なら、お湯に浸かるだけではなく、じっくり時間をとって施設全体を満喫したいですよね。
レトロな雰囲気と上質な温泉風呂が楽しめる別府市営温泉の数々。癒しの温泉旅はぜひ別府へ!

*「関連MEMO」には、別府観光で役立つお土産ショップや、グルメスポットをご紹介しています。併せてご利用ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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