那覇から飛行機で約35分で行ける離島・久米島。琉球王朝時代から“球美の島(くみのしま)”とも称され、その風光明媚で美しい自然と独特の文化が人々を魅了。イーフビーチ、はての浜などの美しい海が魅力の定番観光地に加え、奥武島の畳石、ミーフガーなど久米島ならではの景観を誇る観光スポットも多く、多彩な魅力に溢れています。
今回は元旅行会社スタッフのトラベルjp 編集部 赤木が久米島でおすすめ観光スポットをご紹介します。
久米島に来たら「イーフビーチ」は外せません。久米島の東部にある、この島を代表する天然ビーチで、日本の渚100選にも選ばれています。きめ細かな真っ白い砂浜が約2kmも続き、波も比較的穏やか。
干潮になれば沖まで歩いて行ける遠浅なビーチなので海水浴にも最適。周辺にはホテル等の施設、パラソル等のレンタルもあります。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町謝名堂
アクセス:久米島空港から車で約25分
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「比屋定(ひやじょう)バンタ」は、海抜200mの断崖絶壁の景勝地で、展望台からは眼下に広がる珊瑚礁に囲まれたコバルトブルーの美しい海、遠くには真っ白い砂浜だけの島“はての浜”を望むことができます。
空気の澄んだ晴れた日には、さらに遠方の粟国島(あぐにじま)・渡名喜島(となきじま)・慶良間(けらま)諸島や沖縄本島が一望できることも!
※バンタとは沖縄の方言で崖のこと
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町字阿嘉
アクセス:久米島空港から車で約20分
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コバルトブルーの海に囲まれた奥武島(おうじま)は、久米島と海中道路(橋)で繋がる島。その最も美しい場所に「奥武島の畳石」と呼ばれる大自然の芸術作品が存在します。
まるで亀の甲羅のようないくつもの五角形や六角形の石が広がる風景はなんとも不思議な世界。畳石の正体は火山の噴火で流れ出した溶岩で、マグマが冷えて固まる時に規則的な割れ目ができる柱状節理と言う現象です。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町奥武島
アクセス:久米島空港から車で約30分
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奥武島には絶滅の危機にさらされているウミガメを保護・研究することを目的とした施設「久米島ウミガメ館」もあります。大水槽では大きなカメ達が優雅に泳ぎ、パネルコーナーでは世界のウミガメとその生態や絶滅の危機にさらされている現状などをわかりやすく展示しています。
久米島で集められた100種を超える美しい貝殻達も展示されており、自由に触ることができます。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町奥武170
電話番号:098-985-7513
アクセス:久米島空港から車で約30分
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久米島空港から車で約15分の場所にある「五枝の松(ごえのまつ)」。地面を這う枝振りが見事な、樹齢250年を超える沖縄県を代表する琉球松の巨樹で、その大きさは、高さ6m・幹周り4.3m、枝が大地を覆う広さはなんと250平方mも!
また、ここは世界中で久米島だけに生息する固有種“クメジマボタル”の生息地でもあり、毎年5月上旬には乱舞する幻想的な光景に出合うことができます。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町字上江洲
アクセス:久米島空港から車で約20分
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久米島には子宝に恵まれたい女性のためのパワースポットがあります。それが「ミーフガー(女岩)」。浸食や風化によって造られた20mを越える大きな岩が寄り添うように並び、岩に割れ目があるその形から女岩とも呼ばれ、女性の象徴として例えられています。
久米島には男性の象徴として崇められている小島“ガラサー山(男岩)”もあります。子宝祈願にご夫婦で2つのパワースポットを巡ってみてはいかがでしょう。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町仲村渠
アクセス:久米島空港から車で約10分
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久米島の玄関口、久米島空港から車で3分、駅チカならぬ空港チカの「シンリ浜」は白い砂浜にキラキラ輝くエメラルドブルーの海が広がるオススメビーチ。特に夕景は素晴らしく、見えるもの全てがオレンジ色に染まる大パノラマを望むことができます。
陽が沈み辺りが暗くなっていくと1つ2つと星が輝き出し、気付けば周囲は満天の星空に。周囲には星の輝きを邪魔する灯りも少ないので、絶景の夜空も楽しめます。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町大原113
アクセス:久米島空港から車で約3分
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訪れる人も少なくプライベートビーチのような気分が味わえる隠れ家的ビーチが久米島南部にある「アーラ浜」。ここは、山道を登り下りしてやっと辿り着く場所に存在する美しい自然海岸です。
特に二人きりの世界を自然の中で満喫したい恋人同士には絶対おすすめ。カメラで写真を収めるのが好きな方もぜひ。美しき海と時間の流れを作品にすることができますよ。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町儀間
アクセス:久米島空港から車で約25分
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比屋定バンタの下に広がる海岸にある小さな自然界が「熱帯魚の家」。名前からしてとても愛くるしい観光スポットで、まさに自然の水族館。魚をびっくりさせないようにそっと海岸の岩を進むと…そこには魚をはじめとする様々な生き物が!
コバルトスズメをはじめ、色鮮やかな様々な熱帯魚を見ることができる穴場。足場はあまりよくないので、サンダルよりも靴がおすすめです。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町比屋定
アクセス:久米島空港から車で約25分
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美しい赤瓦屋根の「上江洲家(うえずけ)」は、現存する沖縄県最古の民家で国の重要文化財にも指定。久米島の具志川(ぐしかわ)城主の末裔にあたる上江洲家は、間切(現在の市町村)の地頭を勤めた旧家です。
主屋を中心に、メーヌヤ(蔵)、フール(豚舎と便所が一緒になった建物)、井戸など屋敷全体が美しい状態のまま保存され、当時の久米島の生活を感じることができます。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町西銘816
アクセス:久米島空港から車で約20分
※2024年6月現在、見学不可
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昔、久米島には10を越えるほどの城が存在していました、現在はそのうち4つの城跡を見学することができますが、おすすめは久米島を支配した按司(あじ:琉球王国の称号の一つ)の居城と言われる「具志川城跡」。
北西海岸に突き出している断崖絶壁に築かれた城で、石垣の上は、琉球石灰岩の石垣によって分けられた4つの郭と広い草原があり、美しい海を眺めることができます。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町仲村渠クメシ原
アクセス:久米島空港から車で約20分
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日本における“紬の発祥”と言われている久米島紬は、久米島で織られている絹織物の事。染めの原料を集めることから始まり、養蚕、糸づくり、絣括り、糸染め、織り、仕上げのきぬた打ちまでの全ての工程を、たった一人でこなします。
「久米島ユイマール館」では、現役の織り子さんたちの、貴重な技による、ほぼ全ての工程を見学することができます。織り体験で可愛いコースターを作ることもできますよ。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町字真謝1878-1
電話番号:098-985-8333
アクセス:久米島空港から車で約25分
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久米島沖にある砂だけの無人島「はての浜」は、まるで天国のような絶景が広がる久米島一の人気観光スポット。真っ白な砂浜に、光り輝くエメラルド色の海。そこには言葉で言い表せないほどの綺麗な光景が広がっています。
久米島の泊フィッシャリーナからボートで渡ることができ、多くは真ん中のナカノ浜に上陸しますが、「はての浜」の本当の見所は、反対の南側。そこにはあり得ないほどの綺麗な海の色が!
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町謝名堂 沖合い
アクセス:泊フィッシャリーナから船で約20分
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「宇江城城跡(うえぐすくじょうあと)」は久米島で一番高い標高310mの宇江城岳の山頂にあり、久米島をぐるり360度見渡せる沖縄県内でも屈指の絶景スポット。
築城年代は15世紀ごろとされ、青磁などの中国製陶磁器も数多く出土。久米島が中国貿易の寄港地として繁栄していたことを物語る貴重な文化財です。2009年には国の史跡に指定、遊歩道も整備されました。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町宇江城
アクセス:久米島空港から車で約30分
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貴重な固有種が多く生息する自然豊かな久米島。その中でもクメジマボタルは有名で、その生育する環境を保護すべく活動しているのが「クメジマホタル館」です。
ほぼ通年でミステリーナイトウォッチングを開催していてその日の天候や季節や時期に合わせ、その時にしか見ることのできないような生物を訪ねます。4月中旬〜5月上旬頃に久米島を訪れたのなら、ミステリーナイトウォークはクメジマボタル観察会として開催されていますよ。
写真提供:久米島ホタル館
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町字大田420
電話番号:098-896-7100
アクセス:久米島空港から車で約10分
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「久米島博物館」は久米島の自然や歴史、風俗、文化を紹介する目的で2000年にオープンしたスポットです。久米島空港からは約15分の距離なので観光を始める前に立ち寄ってみるのもおすすめです。
館内では時代の移り変わりや島の暮らしなどをわかりやすく展示しています。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町字嘉手苅542番地
電話番号:098-896-7181
アクセス:久米島空港から車で約15分
美しい海で知られる久米島には「おばけ坂」という観光スポットがあります。その名が示す通り、ミステリアスな心霊スポット……ではなく錯覚が引き起こす不思議な体験ができる坂道なのです。
“下り坂に見えて実は上り坂”もしくは“上り坂に見えて実は下り坂”という、坂道錯視(学術的には縦断勾配錯視)の現象が起きる場所で、どうみても上り坂なのに動きは完全に下り坂という不思議な感覚を味わえます。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町具志川588
アクセス:久米島空港から車で約20分
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久米島の秘境と言える場所にあり、そして独特の存在感を持つ「タチジャミ」。昔は“幻の名所”と言われていたものの、近年遊歩道が整備・維持されたため、一般の観光客でも訪れることが可能になりました。
タチジャミへの道のりはダイナミックな海のパノラマや沖縄らしい亜熱帯の植生と神秘的な雰囲気を味わいながら向かいます。苦労して訪れる価値のある冒険が待っているはずですよ。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町字宇江城
アクセス:久米島空港・兼城港から駐車場まで車で約20分、駐車場からタチジャミまで徒歩で往復45分〜1時間
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島の西部にある鍾乳洞「ヤジャーガマ」は、県内にある他の鍾乳洞とは少し雰囲気が違い、洞内は整備されていない手つかずの状態。それゆえにオススメするのは現地ガイドと一緒にヤジャーガマを探検するツアーへの参加です。話などを聞きながら安全に洞窟探検に向かいましょう。
沖縄で古来から行われていた風葬の地、墓所でもあったので観光洞窟化せずに本来の姿を残しています。
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町仲地
アクセス:久米島空港から車で約5分
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「君南風殿内(ちんべー)」は久米島に残る歴史的建造物のひとつです。島の最高礼拝所であり、立派な外観から連想されるように、この礼拝所は久米島の歴史において欠かせないスポットです。
かつて琉球地方の神話において、神女が移り住んだ場所として知られ、尚氏の琉球統一以降は久米島統治の精神的支柱の役割を果たしました。荘厳な聖域に入れば、どこかパワーが湧いてくるよう!
<基本情報>
住所:沖縄県島尻郡久米島町仲地1-1
アクセス:久米島空港から車で約10分
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久米島のおすすめ観光スポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?
久米島は、比較的大きな離島ですが、石垣島や宮古島と比べると車も少なく、島全体ゆったりとした空気が流れています。一日中まったりと海で過ごすもよし、島を一周ドライブするもよし、時間も忘れてのんびりと過ごすのが久米島での贅沢な過ごし方。
久米島へのアクセスは、通常は那覇経由の航空便か船ですが、夏期限定で東京・羽田空港からも直行便が就航。約2時間半で行くことができるのも魅力です。
旅行の計画を立てる際に、ぜひ参考にしてくださいね!
(文:トラベルjp 編集部 赤木)
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